4月 092008
 

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北海道新聞にコラム「アウトドアで行こう」掲載

火をたく暮らし:手放せない心地よさ

北海道新聞釧路版のコラム「アウトドアで行こう」の連載3回目。

薪割りで汗を流し、心地よい薪ストーブの暖かさを楽しむライフスタイル。

火をたく暮らし:手放せない心地よさ

わが家では暖房に薪ストーブを使っている。自然の中で暮らしたいと思った時から、暖房には薪を焚くと決めていた。土地も薪を切り出すことを前提に、伐採しても森林の再生が追いつく広さを基準に選んだ。自分の『暖』は自分の手で創り出す。私のささやかなこだわりである。
今使っているストーブは、移住してきてすぐに近所の人が持って来てくれた物だ。鋳物製のどっしりとした造りで、このストーブのおかげで厳しい冬の寒さを乗り切って来れた。

森に囲まれた家で薪ストーブを焚く。アウトドア雑誌のグラビアに出てきそうなお決まりのシーンだ。確かに冬の夜ごうごうと燃える薪ストーブの脇で読書をするのは、阿寒の森に住んで良かった!と思える至福のひと時である。
しかしこの優雅な姿は「火を焚く生活」のほんの一面に過ぎなかった。
壁が木の板一枚で隙間だらけのわが家の薪の消費量は半端ではない。当然薪作りに費やす時間もかなりの物である。半年かけて薪を作り、残りの半年はその薪を焚いて暮らす、そんな生活だ。時々、薪を作るために人生を送っているのではないか?と疑問を持ってしまう事さえある。
薪ストーブを焚くと、四度身体が暖まると言われている。伐採する時、薪割りをする時、薪を積む時、最後に薪を焚く時。優雅なワンシーンを演出するためには、その数倍の労働が必要だったのだ。

「火を焚く生活」の苦労が大変なことは確かに実感できた。しかし薪ストーブのホンワカした暖かさと心地よさは何物にも代え難い。
それになんと言っても、火を焚く事はただ単純に楽しい!
そんな訳で、今のところわが家ではこの楽しみを手放すつもりは毛頭ない。

キャプション:
上 自宅横でまき割り作業後、ホッと一息つく筆者夫妻
下 筆者手作りの自宅を暖めてくれる、まきストーブ。ほんわかした暖かさと心地よさは何物にも代え難い

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