6月 182008
 

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北海道新聞にコラム「アウトドアで行こう」掲載

道東の4名峰 1日で登る

北海道新聞釧路版のコラム「アウトドアで行こう」の連載8回目。

パキスタンのカラコルム遠征のトレーニングのために、羅臼岳、斜里岳、雄阿寒岳、雌阿寒岳を24時間で登ってみました。

道東の4名峰を1日で登る

四年前、海外遠征登山に誘われた。目標はパキスタンのカラコルム山脈にある七二八六㍍の未踏峰だ。若いころ厳しい岩壁登攀に情熱を注いでいた私には、あこがれの山域だ。十二年前阿寒に移住した時、「もう厳しい登山はしない」と考えていたが、血が騒いだ。しかし長いブランクがある、体力は大丈夫だろうか?
 悩んだ末、プランを考えついた。道東の四つの名峰、羅臼、斜里、雄阿寒、雌阿寒を一日で登りきる。もし達成できたら、遠征に参加しよう。私はこのプランを「道東名峰カルテット」と名付けた。
 二〇〇四年七月三日、決行。午前零時四十分。羅臼岳からスタート。真っ暗闇を歩き出してすぐ、クマよけの鈴を忘れた事に気づくがどうしようもない。大声で歌いながら登る。下山同五時十分。同七時十分。斜里岳を登る。まだ余裕は十分、この調子ならいけそうだ。同十時二十分下山。
 行動中は、一切休憩をとらない。ザックの中の水を細いチューブを使って歩きながら補給し、食事は移動の車の中ですませる。午後零時五十五分、雄阿寒岳に出発。急な登りが、こたえてきた。しかし、途中であきらめるわけにはいかない。頂上同三時十五分。同五時十五分下山。
 雌阿寒岳に出発したのは午後六時二十五分。日が暮れかけていたが、途中で阿寒富士にも登り、雌阿寒岳山頂に午後九時十五分到着。出発から二十数時間。フラフラだったが、充実感は言葉で言い尽くせなかった。午後十時五十五分下山。
 翌日、遠征隊への参加を正式に申し入れた。

キャプション:
上 午前8時45分、斜里岳頂上。まだまだ余裕も=2004年7月3日
下 午後9時15分、雌阿寒岳頂上に。とにかく眠い

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